ビジネス書を読むけれど、実際のところ読んで終わりになっていませんか?
正直私も最初は一通り読んで満足していました。
しかし樺沢紫苑氏の本にもあるとおり、インプットしたらアウトプット、インプットの際アウトプット前提で読み進める。これがかなり大切です。(インプット大全/樺沢紫苑/サンクチュアリ出版)
このように読んではみたものの実行に移せない人は多くいらっしゃると思います。
ではそれはどうしたらよいか?
今回ご紹介するねぎま式読書ノート」は単なる記録ではありません。
ビジネス書の学びを確実に取り入れ明日からの行動に繋げる方法です。
読書の学びが「行動できない」理由
「本にいいことが書いてあった。でもどうすれば活かせるだろうか?」
このようなビジネスパーソンは決して少なくありません。
そのような人が陥りやすい3つのことを詳しく解説します。
①読んだだけで満足してしまう
本を読むと「なるほど」と納得し頭の中でシュミレーションができます。
このとき脳内では「理解=実行」という錯覚が起きてしまいます。
心理学ではこれを「理解の錯覚」と呼びます。
例:ビジネス書を読み終えた際に「よし!読んだから内容も大丈夫!」
などと謎の達成感に満たされて満足してしまう。

読書の落とし穴は「インプットだけで満足してしまうこと」です。
②抽象的な知識を具体的な行動に変換できていない
ビジネス書の多くは原理原則を説明していますが「明日から何をすべきなのか」という具体的な内容は書いていないことがほとんどです。
なのでそこで迷ってしまい行動に移せません。
例:マーケティングの本で「顧客視点が重要」と書いてあったが「自分の担当している商品は具体的にどうすればよいか」迷ってしまい、行動に移せない。

抽象的な事案から具体的なことへの変換ができていないです
③知識と現実の間にある「実行のギャップ」
「やるべきこと」「実際にやること」の間には大きなギャップが存在します。
例:「朝活はいい」と書かれた本があって読んでも、「朝5時起床」という習慣が現在の生活リズムとかけ離れていては、当然実践することは困難です。

学んだことを「自分の状況(生活など)にあてはめて調整する」ことが必要となってきます
このような3つの問題が私たちの「知る」と「行動する」をできなくしています。
ではどうすれば読書を「行動」に変えられるのでしょうか?
その効果的な解決策として「ねぎま式読書ノート」という方法があります。
ねぎま式読書ノートは学びを「行動」に変える最適解なツール
ねぎま式読書ノートとは名前の由来である「焼き鳥のねぎま」のように「読んだ内容をしっかり記憶し後で振り返りやすくし行動に移す」というものです。
名前の由来からくるやり方とは、その名の通り「本の抜き書き」と「自分のコメント」を交互に書いてねぎまのように交互に繰り返すこと。
これを考案したのは奥野宣之氏です。
使用方法
まず読書後に事前に用意した読書ノートに基本情報を記録することから始めます。
①読書ノートの基本情報
- 日付
- 本のタイトル
- 著者名
この3点を書き残しておくことが第一歩です。
②「ねぎま式」で記録する2つの情報
さらに以下の二つの情報を追加します。
- 本からの書き抜き
- その文章に対する自分の感想(または考え)
この2つを「ねぎま焼き」のように交互に書いていきます。
※具体的な書き方
1.読書時にマーキングしておいた箇所から厳選した文章を抜き書きする。
2.その文章に対するコメントを書く。
3.抜き書きには「○」、自分の言葉には「⭐︎」をそれぞれつける。
4.これらを交互に書いていく。
抜き書きとコメントを交互に書く理由について奥野氏は「書き写した印象が鮮明なうちに、感想を書きたいから」と述べています。

確かに鮮明に頭の中にあるうちに書いた方がよい内容になると思います
これは脳の仕組み的にも理にかなっています。
人の脳は新しい情報を得たあと数時間以内に自分の頭で考えたり整理したりする(=能動的に処理する)ことで、その情報を長く覚えていられるようになります。
逆に何もしない場合は30分後には約50%を忘れるという調べもあります。
さらに自分の言葉でコメントを書くという行為はただ「分かった気になる」だけで終わらず、内容を深く理解したり「自分ならどのように使えるか」と考えたりするきっかけのもなります。
そのような1次情報はとても大切になってきます。
まとめ
こうしてすぐにアウトプットすると本の内容が知識として残るだけでなく、自分の考えの一部として日々の行動や判断にも活かしやすくなるのです。
私自身も読書する際には「ねぎま式読書ノート」を使って学びと行動を定着させていきます。

皆さんも良かったら試してみてください